HATAGANE DISPLAY / ハタガネディスプレー
世界中にファンをもつドイツの靴ブランド「trippen」のウィンドーディスプレイーデザインの仕事の後、東京と大阪で開催される展示会ディスプレー用什器のデザインをしました。2017年のプロジェクトです。
東京・大阪を移動するため、なるべくコンパクトにしてほしいというご要望を踏まえてこのプロジェクトはスタートしました。様々なアイディアを出し合いながら、いくつも実際に靴を並べて試します。
その中で我々が立てたコンセプトは「日常のシーンの中で靴をイメージできる展示」。よく見る靴の展示は、木製や白い棚や箱の上にビシッと整理され、よりたくさんの靴を効率的に並べる展示です。
そうではなくて、展示を見た人が、普段の生活する風景の中に靴をイメージできる展示を目指しました。テクスチャーが加わることで、靴の表情も豊かになります。
そこで提案したのが土やタイル、石など日常にありふれている地面の素材を使ってデザインすることでした。日常的なテクスチャーと共に靴を展示します。
什器の脚は、片づけもしやすく、収納をコンパクトに納まるように、家具屋がよくつかう「ハタガネ」を採用。
重量も軽く、場所をとらないので、移動する場合も保管する場合もコンパクトに納まりますしコストパフォーマンスもこの場合高いです。
日本代理店本社移転のタイミングと重なって幻となってしまったプロジェクトですが、いつかこのアイディアを使って靴屋のデザインができれば面白そうだと思ってます。